2015年11月19日~11月21日:日本放射線腫瘍学会 第28回学術大会
日本放射線腫瘍学会(JASTRO)で助手伊藤先生、修士2年齋藤君、修士2年中島君、修士1年宮坂君、修士1年高山君が口頭発表、助教角谷先生、博士3年阿部君、博士2年新井君がポスター発表しました。
■日時: 2015年11月19日~11月21日
■場所: ベイシア文化ホール・前橋商工会議所会館、群馬県前橋市
■学会: 日本放射線腫瘍学会 第28回学術大会

修士2年 齋藤 正英
11月19日(木) ~21日(土)にかけて行われた日本放射線腫瘍学会第28回学術大会に参加し、口頭発表してまいりましたので報告させていただきます。今回、我が医学物理グループからは8名が発表と、非常に大所帯での参加となりました。
会場は群馬県前橋市にあるベイシア文化ホール/前橋商工会議所会館で、2会場に分かれて様々なセッションが行われました。群馬県といえば世界遺産に登録された富岡製糸場が有名ですが、それに関連した特別講演なども行われていたようです。またランチョンセミナーでは、とりめしやラスクなどの群馬の名産物も出てきました。
さて、今大会のテーマは「高精度放射線治療時代の包括的放射線腫瘍学」ということで、IGRTやIMRTなど、今日行われている高精度放射線治療やMRIリニアック等最先端の治療など幅広い話題を取り扱う非常に魅力的な学会となっていました。個人的にはプランチェックの自動化に関する発表は非常に興味深く、自動化は今後この分野でさらに重要なキーワードになるだろうなと感じました。またランチョンセミナーでは、各社DIRソフトウェアの比較ということで医師の先生が口演されており、我々物理側の視点とは違った角度での発表で非常に参考になる口演でした。さらに企業の機器展示ブースは最新の機器で非常に賑わっており、個人的にはDIRソフトウェアからの画像変形量の取り出し方について企業の方に伺うことができました。それ以外にも多くの先生方と交流ができ、学会中は非常に有意義な時間を過ごせたと感じております。
そして私の発表に関してですが、今回は「マシンログファイルを用いたVMATの患者線量検証法の開発」についての報告を行いました。この方法は従来の実測ベースの患者線量検証と比較して、より簡便な手法であり、さらに3次元線量を再構成できるために検証の結果をDVHで評価することも可能になります。ログファイルを用いた手法の報告はまだまだ多いと言える状況ではないので、今後も我々の研究室で継続して発表できればと考えています。
最後に、今回の学会で得た知識を、今後の研究や臨床に活かしていきたいと考えております。このような機会を与えてくださった皆様にこの場を借りて感謝いたします。
