2016年10月21日:平成28年度第1回東北大学放射線腫瘍学分野研究室セミナー

平成28年度第1回東北大学放射線腫瘍学分野研究室セミナーを開催いたしました。修士・博士課程の学生全員と先生方に参加して頂きました。

■日時: 2016年10月21日
■場所: 東北大学星陵キャンパス臨床講義棟1階 第一ゼミナール室
■学会: 平成28年度第1回東北大学放射線腫瘍学分野研究室セミナー

東北大学大学院放射線腫瘍学分野
修士1年 池田龍太郎

2016年10月21日に東北大学で平成28年度第1回東北大学放射線腫瘍学分野研究室セミナーを開催いたしましたので報告させていただきます。

今回のセミナーはこれまで一般学生と社会人学生との交流が少なく、互いの研究などの情報交換をする場を設けるため、修士・博士合同の研究発表を目的として開催され、本研究室の修士・博士学生12人と先生方3人の15人が参加されました。当日は修士・博士学生の4人が発表を行いました。
修士1年の阿部君が「ガラス線量計を用いたRALSの線量測定」、修士1年の家子君が「VMAT-SBRTにおける4D-CT Ventilationに基づいたFunctional treatment planningの有効性の検討」、博士4年の阿部さんが「前立腺陽子線治療における治療期間中の腫瘍および周辺臓器の変形による線量分布への影響に関する研究」、博士3年の菅原さんがDeformable image registration品質管理用動体可変型肺ファントムの開発」というテーマで発表を行いました。
4D線量計算におけるDIRの精度の影響に関する研究を行っている私にとっては、博士4年の阿部さんの陽子線治療でのDIRの線量計算に与える影響の研究や、博士3年の菅原さんのDIRの精度検証用のファントムに関する研究発表はこれから自分が研究を行っていくうえで大変参考になり、研究に対する更なるモチベーションの向上に繋がりました。特にDIR精度検証ファントムは、実際にファントムを変形させて線量の実測を行うことができ、自分の研究に大きく関わってくる研究内容であり、開発されたDIR精度検証用ファントムはまだプロトタイプの段階で更なる改良や検討を行う必要があり、自分も開発に携わっていくことになるため、今回の発表とディスカッションを通じて理解を深めることができ大変有意義な時間になりました。
普段あまり交流することが少ない博士課程の先輩方の研究内容を聞き、ディスカッションを行う機会は大変貴重であり、非常に有意義なセミナーとなりました。次回以降のセミナーでも修士・博士課程の垣根を越えた交流を行い、より良い研究室を構成していけたらと思います。

プレゼンテーションの様子

(左上:修士1年阿部  右上:修士1年家子  左下:博士4年阿部  右下:博士3年斎藤)

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine