2017年4月13日~4月16日:第113回日本医学物理学会学術大会

パシフィコ横浜で開催された第113回日本医学物理学会学術大会に、助教の角谷先生、修士課程2年の阿部さん、家子さん、池田さん、昆さんが口頭発表をしてきました。

■日時: 2017年4月13日~4月16日
■場所: パシフィコ横浜
■学会: 第113回日本医学物理学会学術大会

東北大学大学院医学系研究科 放射線腫瘍学分野 医学物理士養成コース
修士課程2年 家子 義朗

2017年4月13日~16日にパシフィコ横浜で開催された第113回日本医学物理学会学術大会に、助教の角谷先生、修士課程2年の阿部、家子、池田、昆の5名が口頭発表をして参りましたので報告させていただきます。

当学術大会は、「極めよう放射線医学、広げよう放射線医療」というテーマで、第76回日本医学放射線学会総会 (JRS)、第73回日本放射線技術学会総会学術大会 (JSRT)、第113回日本医学物理学会学術大会 (JSMP)、2017国際医用画像総合展 (JIRA)が合同開催されました。

私は、JSMPにおいて「Impact of 4D-CT ventilation imaging-based functional treatment planning for proton-SBRT」という内容で発表をして参りました。肺癌の放射線治療おいて放射線誘発による肺臓炎が懸念されており、がんを治すとともに機能肺を温存させる試みがされております。4D-CT ventilationに基づき肺機能を考慮したX線でのFunction planningの有効性は既に報告されており、今回は更なる高機能肺領域の線量低減を目標とし、陽子線治療に応用することを試みました。今回の解析においては、陽子線の物理特性であるBragg peakにより、肺機能におけるmean lung dose、low dose、moderate doseに関するパラメータの低減がみられました。しかし、高機能肺領域と腫瘍の位置関係は症例ごとで異なり、症例数を増やして解析を続ける必要性を感じました。

JSRTにて開催されたNext Generation Session (学生選抜セッション)においても口頭発表をして参りました。当セッションは、「Research Introduction Contest」と題し、学生を対象とした研究紹介コンクールであり、事前に採択を受けた学生が自身の研究室紹介や研究報告を行いました。最も優れた発表に贈られるBest Student Awardを受賞することができ、大変貴重な経験をすることができました。応援して頂いた皆様やご指導して頂いた先生方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

また、助教の角谷先生が「Educational outcomes of a medical physicist program in Japan for past ten years with “Ganpro”」という内容で、がんプロフェッショナル養成基盤推進プランが誕生してからの医学物理教育コースの歩みについて発表され、JSMP 大会長賞を受賞いたしました。おめでとうございます。

学会期間中には、臨床医学物理研究会 (CMPFG)の懇親会も行われ、他施設でご活躍されている医学物理士の方々と交流でき、将来を考えていく上で大変参考になるお話を聞くことができました。今後もこのような機会を大切にしていきたいと思います。

今回得た経験や知識を今後の研究や臨床に活かし、今後も精進して参りたいと思います。
最後に、このような機会を与えてくださいました皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

前回大会は少し悪天候でしたが、今回は天候にも恵まれました

大会長賞 (JSMP) の表彰

Best Student Award (JSRT) の表彰

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine