2017年7月30~8月3日:AAPM 59th Annual meeting
米国医学物理学会(AAPM)で博士2年中島さんが口頭発表、助教角谷先生、博士3年金井さんがポスター発表、博士4年阿部さん、修士2年家子さん、阿部さんが電子ポスター発表をしました。
■日時: 2017年7月30日~8月3日
■場所: Colorado Convention Center, Denver, USA
■学会: AAPM 59th Annual meeting

東北大学大学院医学系研究科 放射線腫瘍学分野 一般コース
修士課程2年 阿部幸太
2017年7月30日~8月3日にアメリカのデンバーで開催された第59回米国医学物理学会(AAPM)に、医学物理グループから、助教の角谷先生、博士4年の阿部さん、博士3年の金井さん、博士2年の中島さん、修士2年の家子、阿部の合計6名で参加致しましたので、報告いたします。
私は「Feasibility of a novel evaluation method for deformable image registration-based dose accumulation for HDR brachytherapy with a deformable phantom」という内容でePoster発表しました。AAPMのePosterは1人30分の持ち時間が与えられ、自分の電子ポスターを見た方との質疑応答をするという形式のものでした。小線源治療の線量分布は急峻で同心円状の分布であり、DIRの精度評価を行うのみではなく、DIRの線量合算の精度評価も行うことが必要であると考えられます。3Dプリンターと小型の線量計を用いて作成した今回の線量測定システムは、DIR settingごとの微小なDIR精度の違い、DIR合算線量精度の違いを捉えることが可能であることを実証し、このシステムを利用することで今後の臨床現場での最適なDIR settingを決定できる可能性を確認しました。発表時には3Dプリンターでのファントム作成に関して著名な先生が来てくださり、その方と3Dプリンターでのファントムの作成に関して有益なDiscussionができましたのでfuture workに生かしていきたいと思います。また、英語での質疑応答では、うまく伝えきれていないと感じた部分もあり、今後自分の研究をより多くの方々に伝え、Discussionを行っていくためにも英語のスキルアップが必須であると改めて感じました。
今回のAAPMでは3Dプリンターを用いた研究内容の発表が多く見受けられました。使用用途はファントムを作成するのみではなく、Brachytherapyの分野でも3Dプリンターでアプリケーターを作成した内容の発表があり、応用範囲も幅広いと感じました。日本では3Dプリンターを用いた研究はまだまだ少ない状況ですので、今後も私たちの研究室で3Dプリンターに関する研究を行い、継続して発表していきたいと感じました。
最後に、発表を行うにあたり、研究のご指導をしていただいた先生方、このような機会を与えてくださいました放射線科医局の先生方に、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

左:集合写真 右:発表前の様子

学会合間にメジャーリーグを観戦しました