2019年4月11~14日:第117回日本医学物理学会学術大会
第117回日本医学物理学会学術大会で、修士2年の田中さん、根本さんが口頭発表、放射線治療学分野修士2年の高城さんが口頭発表しました。
■日時: 2019年5月13日
■場所: パシフィコ横浜
■学会: 第117回日本医学物理学会学術大会

東北大学大学院放射線腫瘍学分野
修士課程2年 根本光
第117回日本医学物理学会学術大会で放射線腫瘍学分野修士2年の根本と田中が口頭発表、放射線治療学分野修士2年の高城さんが口頭発表したので、報告いたします。
今学会は「革新的な放射線医学を―患者に寄り添って―」というテーマで、第78回日本医学放射線学会総会(JRS)、第75回日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)、第117回日本医学物理学会(JSMP)、2019年国際医用画像総合展(JIRA)が合同開催されました。
私は、JSMPで「4D-CBCT ventilationベースのVMAT治療計画は、4D-CT ventilationベースのVMAT治療法と同等であるか」(英語:「4D-CBCT ventilation image-based VMAT plans are comparable to 4D-CT ventilation image-based plans : evaluating 4D-CBCT ventilation images」)という内容で口頭発表をして参りました。放射線治療の役割が大きい肺は、患者の機能肺を温存し、放射線誘発による肺臓炎を低減する照射法が開発されています。そのような照射法の一つに4D-CT ventilationに基づいて肺機能を考慮した放射線治療法が報告されており、その有効性についてもすでに報告されております。そこで今回は、さらに高精度な肺機能ベースの放射線治療法の開発に向けて、治療回毎に撮影される4D-CBCTを用いて、治療期間中の肺機能の経時的な変化を考慮した高精度な肺機能ベースの放射線治療法の開発を試みました。今回の解析では、動体肺ファントムを使用して4D-CBCT ventilationの可能性を、画像の一致度と治療計画の観点から示しました。しかし、今回の結果は、腫瘍と高機能肺の位置関係やIMRTの最適化方法により異なる可能性があるため、実際の患者データを使用するなど、さらなる解析が必要であると感じました。
また、私の口頭発表と修士2年の田中君の口頭発表「CT画像における肺癌患者の予後予測解析-ホモロジーによる新たな挑戦-」(英語:「Homology as novel radiomic features for prediction of the prognosis of lung cancer based on CT-based radiomics」)がそれぞれJSMP CyPos大会長賞 Gold AwardとSilver Awardを受賞することができました。応援していただいた皆様、ご指導して下さった先生方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
最後に、今回のJSMPでは今後の研究や学会発表に向けた貴重な経験、知識を得ることができました。このような貴重な機会を与えてくださった皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

閉会式のJRC2019 Festival Orchestra

大会長賞の表彰(CyPos賞 Gold Award)(根本)

大会長賞の表彰(CyPos賞 Silver Award)(田中)