2019年6月23-24日:MR in RT 2019

MR in RT 2019で、神宮教授と角谷助教が参加しました。

■日時: 2019年6月23-24日
■場所: Delta Hotel(トロント、カナダ)
■学会: MR in RT 2019

東北大学大学院放射線腫瘍学分野
助教 角谷倫之

トロントで開催された第8回 MR in RTシンポジウムに参加しました。

神宮先生はMR画像を用いたADC値の変化について口頭発表、私はAIを用いた患者QA予測でポスター発表行いました。
シンポジウムで印象的だったことは、物理側ではon-line ARTをどのように効率化させるか、またbiologicalベースの治療法をどう確立させるか(functional imageを使った治療期間中の治療効果判定も含めて)という点が議論されていました。また、医師側のポイントとしては、ランダマイズトライアルを早く行い、MR in RTの臨床的な利点を明確にすることが重要であるという意見が飛び交っていました。開発を行っている大学や既に先行してMR-Linacを導入している大学の医師、物理士の先生方の考えを聞くことができ大変勉強になりました。
実際の臨床運用についての議論もあり、医師、技師、物理士のMR in RTの教育が必要であり、イギリスのザ・クリスティー NHS ファウンデーション・トラストでは、この治療を行うにあたりboot campを行って、医師、技師、物理士の知識向上を行ったようです。当院でもこの装置を導入する際はこんなことやったほうが良いのかなと思いました。

国内ではMRを使った放射線治療に関してまとまって話を聞く機会がなく、いつも読む論文の筆頭演者の先生方ばかりが実際に発表していて、その発表をじかに聞くことができすごく有意義な時間を過ごすことができ、さらに研究を行うモチベーションが高まりました。
この研究会の最後に2年後の開催地を決定するセッションがあり、神宮先生が立候補し、2021年は仙台で開催することになりました! これはすごいことかと思います。物理側でもこの分野の世界を走る医学物理士や医学物理研究者が多く来られるので非常に楽しみです。

神宮先生の口頭発表

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine