2020年11月21日:令和2年度東北大学医学物理セミナー

令和2年度東北大学医学物理セミナーを今年はオンライン形式で開催致しました。400名近い方にご参加して頂きました。

■日時: 2020年11月21日
■場所: オンライン
■学会: 東北大学医学物理セミナー

東北大学大学院放射線腫瘍学分野
院内講師 角谷倫之

毎年東北大学主催で開催しています東北大学医学物理セミナーを11月21日(土)に開催致しました。今年は、治療計画の“質の向上”と“効率化”をテーマとして講演して頂きました。400名近い方にご参加頂きました。

今回は、第一部は導入、第二部は治療計画の“質の向上”、第三部は治療計画の“効率化”についてのいくつかの講演を行ってもらうようなプログラムと致しました。

まず第一部では3社のベンダーの先生方(門屋先生、岩井先生、安達先生)にIMRTの作成をする際に必要となる最適化計算の中身について解説して頂きました。普段、IMRTの最適化は行うけれども中身までは完全に理解できていない場合も多いかと思いますので、私自身も大変勉強になりました。

第二部ではIMRTの治療計画を実臨床で多く作成した経験をお持ちの二人の医学物理士の先生(齋藤先生、中島先生)に前立腺と頭頚部の治療計画法について具体的にお話して頂きました。より内容を理解しやすくするため、こちらから1時間、2日、5日あったらどのように計画しますか?という形で計画時間が異なる場合にどのような戦略で計画するかについて丁寧に解説して頂きました。すぐに臨床で活用できそうな情報ですので多くの参加者が非常に参考になるお話が聞けたのではないでしょうか。

第三部ではIMRTの効率化を実践するための方法として利用されているRapid plan、スクリプト機能、Auto planning、Templateについて4名の先生方(田村先生、武川先生、名和先生、勝田先生)に詳しく解説して頂きました。どれも実際に臨床での活用も含めてわかりやすく解説して頂き、その機能をお持ちの施設であればすぐに導入できそうなお話ばかりでした。

来年度はオンライン形式か対面形式かまだ分かりませんが、参加者の方々にとって有益でおもしろいセミナーを企画できればと思っております。

左:Varian Medical Systems 門屋 康弘先生  右:エレクタ株式会社 岩井 良夫先生

左:日立製作所 安達 裕樹先生  右:山梨大学 齋藤 正英先生

左:近畿大学 田村 命先生   右:都立駒込病院 中島 祐二朗先生

左:関西医科大学 武川 英樹先生  右:東京大学 名和 要武先生

    東北大学 勝田 義之先生

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine