2025年11月27日~29日:第38回日本放射線腫瘍学会学術大会

2025年11月27日から29日にかけて、「第38回日本放射線腫瘍学会学術大会」が東京で開催されました。当研究室からは、角谷倫之講師、勝田義之助教、そして学生の戸塚凌太(D2)、林千莉(D1)、張洲傑(M2)、高橋秀侑(M1)が参加しました。

↑角谷講師の講演

↑D1戸塚の発表


 参加報告

報告者:張 洲傑 (M2)

本大会のテーマは「IMAGINE THE FUTUREーがん診療の未来を話そうー」でした。私は「Impact of Adding Dataset Size of Head and Neck Cancer Patients on SAM2-Based OAR Segmentation」という題目でポスター発表を行いました。発表では、新しい3D基盤モデルであるSAM2を紹介し、頭頸部OARセグメンテーション用にファインチューニングした後の性能や今後の展望について議論しました。ポスターセッションは現地展示とオンラインQ&Aシステムを組み合わせた形式でした。オンライン上で他の参加者から質問をいただき、会期中や終了後に回答することができました。このようなオンラインでの議論形式は、意見交換において非常に柔軟かつ便利だと感じました。

また、角谷講師も本大会で複数回発表され、「ARTの将来性」や「QA x AI」について講演されました。放射線治療におけるAIの将来の発展や現状について議論されており、本大会のテーマに非常に合致した内容でした。

本大会では、日本におけるがん治療の現状や未来の分析だけでなく、海外からの国際的な発表も行われました。私は、中国の病院におけるがん治療の現状と未来や、韓国におけるAI自動セグメンテーションの現状と将来の目標に関するセッションなど、いくつかの国際セッションに参加しました。また、スイスの演者による発表も大変興味深く、スイスの現状紹介に加え、将来の治療における低磁場(0.55Tなど)MRIの利点や展望について議論されていました。

最後に、本大会を通じて多くの貴重な経験と知識を得ることができました。これらを今後の研究活動や仕事に活かしていきたいと思います。また、ご指導いただいた研究室の先生方や研究室の皆様に深く感謝申し上げます。

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine