2025 年 4 月 17-19 日 : 第 114 回 日本病理学会総会
第114回日本病理学会総会に、医学物理グループから博士2年の田中真一が参加して参りました。
- 日時:2025年4月17-19日
- 場所:仙台国際センター
- 学会:第114回日本病理学会総会
放射線腫瘍学分野博士課程2年 田中真一
4 月 17 日から 19 日まで、仙台国際センターで開催された日本病理学会総会に参加しました。
私は元々病理学を専門にしていたので、今回は現在行っている研究の病理学的側面について「磁気共鳴画像の数値解析によるグリソンパターンの推定」と題して発表を行いました。
今回は抄録の期日の都合上、現在進めている解析ではなく、昨年度前半に公開データセットを用いて行った予備解析に限っての発表でした。
病理学会で放射線画像の話をするという、いささか奇妙な発表になりましたが、病理診断のあり方を巡る将来像についての考察を述べました。
参加者の中の放射線医学を専門とする方から技術的な質問をいただいた他、放射線画像診断と病理診断との役割分担、住み分けについてのコメントもいただきました。
これらを通じ、自分が考えていた今後の研究の方向性が概ね正しい、他の病理学者の方々と感覚の大きな乖離はない、ということを確認できました。
興味深い発表として、岡山大学の藤澤氏の発表 (P1-165) がありました。これは病理組織標本を画像化して機械学習で処理するにあたり、組織標本の厚さが解析結果に与える影響を考慮して品質管理することを目指す報告でした。我々の放射線画像においても、撮像条件の相違が解析結果に与える影響をどう補正するか、という問題があります。
病理組織と放射線画像の相違はありますが、方法論としてたいへん参考になりました。
