2015年10月10日:CMPFG第40回定例会

首都大学東京荒川キャンパスで開催されたCMPFG第40回定例会に講師として助教角谷先生、博士課程1年の金井さんが発表され、修士課程2年の齋藤さんと中島さん、修士課程1年の高山さんと宮坂さんが参加しました。

■日時: 2015年10月10日
■場所: 首都大学東京荒川キャンパス
■学会: CMPFG第40回定例会

東北大学大学院放射線腫瘍学分野 医学物理士養成コース
修士課程1年 高山 佳樹

2015年10月10日に首都大学東京荒川キャンパスで開催された第40回CMPFG定例会に助教角谷先生、博士1年金井さんが講師として参加、修士2年の齋藤さんと中島さん、修士1年の高山と宮坂君で参加して参りましたので報告させていただきます。

CMPFG第40回定例会では全体テーマに「DIR and Image-Guided Adaptive Radiation Therapy (IGART)」を掲げられ、日頃より医学物理会を牽引されておられます5名の先生方による講義形式のプレゼンテーションを拝聴しました。午前中はDIRとARTの基礎知識について、午後は部位別各論として頭頸部領域、胸部領域、婦人科領域についての内容でした。
近年、治療期間中に起こる腫瘍体積の変化や臓器の位置変動に対応するために適宜治療計画を更新するAdaptive Radiation Therapyの重要性が認識されるようになり、そこで自動輪郭抽出、Dose warpingによる積算線量評価を行う上でDIRの技術が注目されています。現在、我々の研究室はDIRを利用した研究で多数の有用な報告をしており、今後もこの分野を牽引していくことが重要であると考えています。今回の定例会では、婦人科領域においてdosimetric parameterでの積算線量評価は過大評価となってしまうが、DIRを用いた積算線量評価は正しく評価できる可能性があるという報告から、DIRの有用性を改めて認識しました。また、角谷先生によって4D-CT ventilation、4次元線量計算、東北大学の本間研究室が開発を行っているマーカーレスMLC追尾照射がどの程度臨床的に有効であるかを4D planningを用いて評価するといった内容は他の参加者に大きなインパクトがあったようでした。その後場所を移して行われました懇親会でも、他の施設や学校の方と今後の医学物理会について話を深めることができ、この1日がとても有意義なものになりました。

最後になりましたが、貴重な勉強の場を提供してくださった主催の首都大学東京大学院人間健康科学研究科放射線科学域の方々、また臨床医学物理研究会(担当:東海大学,聖マリアンナ医科大学,神奈川県立がんセンター)の方々にこの場をお借りして感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine