2016年1月30日の新潟大・東北大合同医学物理セミナー

新潟大学で開催されました新潟大学・東北大学合同の放射線治療・医学物理セミナーに、医学物理グループ12名(職員:3名,博士後期課程:4名,博士前期:5名),医師4名の計16名が参加しました。

■日時: 2016年1月30日
■場所: 新潟大学
■学会: 新潟大学・東北大学合同 放射線治療・医学物理セミナー

助手 伊藤謙吾

1月30日(土)に新潟大学で開催されました新潟大学・東北大学合同の放射線治療・医学物理セミナーに参加させていただきましたのでご報告させていただきます.東北大学からは,医学物理グループ12名(職員:3名,博士後期課程:4名,博士前期:5名),医師4名の計16名が参加し,非常に大所帯での参加となりました。

会場である新潟大学医学部は私が卒業した母校でもあり,今回のセミナーを非常に楽しみにしておりました.セミナーでは,東北大・新潟大の各医学物理士養成コースの現状と研究成果をお互いに報告し合いました。

新潟大学の先生方からは,convolution, deconvolutionを応用したCT肺がん用CADの性能評価に関する報告をして頂きました.これは,私が新潟大学在籍時に卒業研究で関わらせていただいた内容に関する研究でした.懐かしいと思う反面,当時はあまり深く理解できていなかったことに気づかされました.この他,モンテカルロシミュレーションを用いた歯科金属の後方散乱による線量評価やMLCパラメータのTPS登録値が線量分布へ及ぼす影響の可視化など,当研究室の特色とは異なる研究を多く報告していただき,非常に貴重で有意義な時間を過ごすことができました。

我々東北大学からは,画像変形技術であるDeformable Image Registrationを用いた合算線量評価やEPIDを用いた患者実投与線量分布の推定,FDG-PET SUVmaxの予後因子としての再評価,DVH-based patient QAに関する報告をさせていただきました。

私は,MRI画像を用いた治療計画という内容で報告させていただきました.今回報告できた内容に関しては,ネガティブな結果のみとなってしまいましたが,新潟大学の先生方から多くの質問やご意見をいただくことができ今後の研究に生かすことのできる貴重な発見をすることができました。

最後に,今回このような貴重な勉強の場を提供してくださった主催の東北がんプロフェッショナル養成推進プランの事務局の皆様,新潟大学医学物理グループの皆様、青山教授にこの場を借りて感謝申し上げます。

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine