2022年9月15~17日:第124回日本医学物理学会学術大会

第124回日本医学物理学会学術大会に医学物理グループから,角谷院内講師,博士過程4年の梶川が参加いたしました。

■日時: 2022年09月15‐17日
■場所: 長崎ブリックホール
■学会: 第124回日本医学物理学会学術大会
■学会HP:https://jsmp124.com/

東北大学大学院放射線腫瘍学分野
博士課程4年 梶川智博

2022年09月15‐17日に長崎ブリックホールで開催された第124回日本医学物理学会学術大会に博士課程4年の梶川が参加して参りましたのでご報告いたします.博士課程で取り組んでいる”深層学習を用いた線量分布に対する磁場の影響の補正方法の開発”という演題でティザー方式にて発表させていただきました.近年,MRIと外部放射線治療機の融合により,更なる標的への線量集中および正常組織への線量低減が可能となっている.一方で,磁場下では線量分布は二次電子に対するローレンツ力による影響により,予期せぬ局所的な線量増加/低下を生じさせる可能性があるため,磁場の影響を考慮できる高精度な線量計算アルゴリズムが必要となっている.しかしながら,計算精度と計算速度はトレードオフであるため,現在の高精度な計算アルゴリズムには計算速度が遅いという課題がある.そこで本発表では,深層学習を用いることで速度と精度を両立した,高速かつ高精度な線量計算アルゴリズムの開発について報告しました.紆余曲折ありましたが,大会長賞 銅賞という光栄な賞をいただくことができ,大変嬉しく思っております.この結果に慢心せず精進し,放射線治療分野に貢献したいと思います.

また,学会の合間には少し観光もでき,長崎を堪能することができました.

最後にこの場をお借りして,研究を指導して下さった先生方に感謝申し上げます.

ポスター前での集合写真(左:梶川、右:角谷先生)

平和記念公園

めがね橋

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine