2023年3月3日~4日:第36回高精度放射線外部照射部会学術大会

第36回高精度放射線外部照射部会学術大会に、医学物理グループから修士課程1年の田中悠輝登、戸塚凌太、星野大地が発表して参りました。

■日時: 2023年3月3日~4日
■場所: 柏の葉カンファレンスセンター
■学会: 第36回高精度放射線外部照射部会学術大会
■学会HP:https://www.jcerg2023.jp/outline.html

東北大学大学院放射線腫瘍学分野
修士課程1年 戸塚凌太

2023年3月3日に千葉県で開催された第36回高精度放射線外部照射部会学術大会に、医学物理グループから修士課程1年の田中悠輝登、戸塚凌太、星野大地が発表して参りましたので報告いたします。

今回は放射線治療に関わる幅広いスタッフの持つ“Intelligence”と”Skill”を融合させることで更なる適応拡大を目指すべく、「知と技の融合による高精度放射線治療の適応拡大」というテーマで行われました。

学会1日目には、今年改訂されたIMRT物理技術ガイドライン2023についてのシンポジウムも開催されました。IMRT物理技術ガイドライン2023は12年ぶりの改訂であり、その間の放射線治療の高度化に対応した質・量ともにボリュームのある内容となっております。今回のシンポジウムではガイドライン作成メンバーの先生方がご講演され、直接お話を聞けたことで大変参考になりました。このガイドラインは医学物理業務の最も核となるものですので、しっかりと読み込んで理解していこうと思います。

私は「前立腺VMATにおける深層学習ベース自動計画の初期検討」というテーマで口述発表をして参りました。放射線治療の高度化・症例数の増加に伴って現場の負担が増加していますが、この問題に対処する1つの方法として「AIによるワークフローの自動化」が研究されています。その中でも私は自動計画に着目し、AIを用いて人間の介入なしに前立腺VMAT典型例をプランニングするという内容を発表しました。AIによる治療ワークフローの効率化は近年強い関心が集まっているテーマですので、今後も更なる効率化・高精度化を追求していこうと考えています。

最後に、発表を行うにあたり、研究のご指導をしていただいた先生方、このような機会を与えてくださいました放射線科医局の先生方に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

集合写真

発表の様子

会場の風景

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine