2023年7月23~27日:AAPM 2023

米国医学物理学会学術大会(AAPM)2023に、医学物理グループから病院講師の角谷倫之先生と修士課程2年の戸塚凌太さんが参加してきました。

■日時: 2023年7月22日-27日
■場所: George R. Brown Convention Center (ヒューストン)
■学会: AAPM2023

病院講師 角谷倫之

海外学会はコロナの関係で3年ぶりの参加でした(久々の海外だったのでちょっと心配でしたが、無事つきました、、)。今年現地参加したきっかけの一つとして、AAPMの前日に開催されたKSMP-JSMP-KAMPiNA Joint Symposiumでの講演がありました。KSMPは韓国医学物理学会、KAMPiNAは米国勤務の韓国人物理士の集まり、JSMPは日本医学物理学会を表していまして、これらの三つのグループの日韓の医学物理士が集まり最新の医学物理研究及び教育状況などを議論するシンポジウムです。私は、AIベース治療計画など放射線治療AIに関する技術開発で講演致しました。会場および終わった後での食事会で多くの質問を頂き、韓国のヨンセイ大学のキム教授、イエール大学のハン助教など米国や韓国の医学物理士と情報交換し、両国の放射線治療現場の実情及び開発状況を知ることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました(当研究室のOBの東京女子医大の金井先生も参加)。

Development of AI-Based Technology for Automated Contouring, Treatment Planning, and Patient QA (confex.com)

また、一緒に参加した戸塚さんは、MR-Linacによる患者QAをAIを使ってバーチャル的に行う新たな手法(実測はしない)について発表しました。

Feasibility of a Novel Method for Patient-Specific Quality Assurance for Stereotactic MR-Guided Adaptive Radiotherapy with Deep Learning (confex.com)

機器展示で積極的に最新の放射線治療関連機器についても情報収集していました(OBの駒澤大学の中島先生たちと)

AAPMでの発表全体については、我々が研究をしているAI、Radiomicsの発表も多くあり、大変刺激を受けました。日本ではあまりシンポジウムなどありませんが、我々の研究室でも研究を積極的にしているCTベース肺機能画像のシンポジウムもあり、臨床結果や臨床試験の状況などが議論されており大変勉強になりました。

学会中には、ヨンセイ大学のキム准教授とそれぞれの医学物理研究室の状況・研究テーマなどについて情報交換し(ヨンセイ大学は韓国で大きな医学物理研究室がある大学の一つ)、お互いの研究室間の交流について議論しました(関連病院にUnityも導入されたみたいです)。

また、国内から参加しています医学物理士の方々(藤田医科大学の林先生や広島大学の河原先生など)ともいろいろ情報共有でき、こちらもまたモチベーションアップにつながりました! 

今回得た情報などを活用しながら、引き続き優れた研究成果を出せるようにがんばっていきたいと思っています。

©Division of Medical Physics, Department of Radiation Oncology, Tohoku University Graduate School of Medicine